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バーニッシュをやり直すのに問題があるのは、ブランクに書かれたブランド名のネーミングです。
今回は最悪書き直してもいいとKazzさんとのやりとりで伺いましたが、出来るだけ残す方向で行おうと思います。
どちらにしても、現状を出来るだけ正確に記録します。
(写真の様にビニールを取付け、上からトレースしました。)
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カットダウンを1インチ(約2.54cm)行います。竹の表面ファイバーを痛めな様に細かい刃の、のこぎりにて慎重におこないます。
フェルールのくぼみ部分が、しっかり削られているのがわかります。
写真左 ・下 |
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カットダウンするバット部のフェルールを取り外します。ピンが打ってあった為、レナードレストア同様慎重に作業します。
ピンを抜いた後アルコールランプにて熱を加え接着剤を剥離させます。
熱をフェルールに加える時、あまり長く熱を加えると、フェルール内部のロウ付けが剥がれてしまう恐れがあるので、慎重に行います。
このタイプのフェルールは、内部にくぼみがあり、ブランクも中央部がくぼみにあわせ削られていました。
写真左がフェルール取り外し後です。
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まず、現状のロッド長さ・ガイド位置、数・段巻き位置、数・フェルール位置等を紙に記録します。この作業は今後パーツを取り外した後カットダウンの長さ確認、段巻きの太さや間隔を確認する為行います。
マスキングテープの位置はKazzさんより、指示のあったガイドの取り付け位置です。(紙には△印で記録)
一度全てをばらしてしまうと、オリジナルのガイド位置がどこにあったのかや、状態がどうなってか等、わからなくなってしまいます。もちろん写真もとっておく方が良いと思いますが、紙に記録することによって、ロッドの状態がよくわかる様になり、今後作業を進めるにあたり何かと便利です。
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Kazzさんより、Hardyのレストア依頼をお願いされました。レストア日記第2段として、今後報告して行きたいと思います。
依頼されたHardyは10’8”3ps1tpのTounament
ダブルハンドです。Kazzさん自身でトップセクションのガイド取り外し、バーニッシュの剥離は行っていました。 (上記4枚の写真は現状です。)
Kazzさんより仕上げの要望
段巻き、ガイド部のスレット、ガイドは提供されました。
1、バットセクションを1インチ、カットダウン(金属線に注意)
2、スチールセンターに水が染み込まない様トップガイドの接着とトップセクションの表面塗装は防水を優先。
3、ネーミングの処理方法は書き直しを行ってもいい。
4、もし可能ならバットセクションのシグネチャーラップとフェルール前後の飾り巻きは残したい。
(色が違いすぎたり何か問題が起きた場合はお任せ)
5、ガイド位置はマスキングテープ位置に取り付け(標準より2個増)
6、ストリッピングガイドの位置は現状のまま。
7、段巻きカラーは提供された805Butterscotchカラー。
8、ガイド、フックキーパー部分のスレットも提供された206Garnetカラー。
以上が仕上げの要望です。五男がレストア作業を行いますが、長男、三男共協力し要望に沿える様レストアを進めていきます。
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