クラッシックロッドの楽しみ 古いバンブーロッドのチューンナップ??や
収集の楽しみなどを私達なりの意見で展開させていきます。
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 クラッシックロッドの楽しみ(もしくは苦しみ)VOL11     2007/8/25 by 長男


久々の更新です。今回はコルクグリップについてです。

古いロッド、特に50年以上も経過したロッドは新品であってもバーニッシュやコルクグリップに経年変化が現れます。
バーニッシュは保存状態、特に温度や湿度の影響で表面が溶けたり
クラックが入ったりします。
コルクグリップは見た目にはきれいでも
使い始めるとすぐに粉々になってしまう場合もあります
特にお気に入りで頻繁に使用するロッドほど症状はひどくなります。

私の所有するロッドのいくつかもキャスティング時に指のあたる先端部が特に劣化してきました。
同一のロッドの交換前と交換後の写真があればよいのですが、なにぶんHPから離れていたもので(笑い)
交換前の写真で上のロッドがペイン8下がE,C,パウエル9ひどい状態ではありませんがどちらも指のあたる部分のコルクが痩せてきています。交換後の写真で上がペイン8。下がハーディ9です。この2本のロッドは一時キャスティングの練習や管理釣り場でのロングキャスト中心に使用していました。ハーディーの方はコルクの劣化がひどくてバンブーのシャフトが見えそうなところまでになってしまいました。
オリジナルグリップの形状はシガータイプでしたが、ロッドが長めでもあり、使い勝手と好みもあり親指をあてやすい太目の形状に変えました。
グリップの交換は通常はガイドやリールシートをはずしてから行います。でも。リールシートをはずすとなるとウッドのフィラーは交換しなくてはいけなくなったり、ガイドをはずしたらガイドのラッピングも交換となります。コルクグリップ全体のダメージがひどい場合はグリップ全体の交換も仕方が無いのですが、部分 だけの交換も可能です。
写真のようにコルクを割って半分にしたものをバンブーシャフトを挟むように接着して積み重ねるのです。
ペインは通常のコルクより薄いコルクが使われていましたので先端から7個分、ハーディーは先端から3個分を交換してあります。
意外と手軽に交換できます、ただ交換後のシェービングがチョット大変かな・・・

これでしばらくは劣化を気にしないで思いっきり使えます。


 クラッシックロッドの楽しみ(もしくは苦しみ)VOL12     2007/8/30 by 長男
エクステンショングリップについて
 
コルクグリップのコルクの部分交換について触れましたがグリップ繋がりってことでエクステンショングリップのアレンジについてチョット・・・写真ー1
 
写真のロッドはハーディーの9’6”ドライフライアクションのシャープなロッドです。
このロッドも先端とグリップエンドのリールフットのインサート部のコルクがボロボロになり交換しました。
先端から4個分のコルクを交換してありますが当時のコルクよりもグレードの高い
コルクを使ったので、その違いが歴然とでてしまいました(前回のハーディー9ftも)。
オリジナルはあまり良いコルクではなかったようです。チェックの上にも一個コルクが付いていますがこれはオリジナル(オプションかオーダーかも?)のフックキーパーです。コルクにフックを刺していたようです、たまにはグリップにフックを刺したりしますよね、頻繁にやっているとコルクが穴だらけになりますが。
ところでこのエクステンショングリップカッコいいでしょ!
シングルハンドスペイキャスト用に9ftから11ftあたりのバンブーロッドを使ってみようと目論んで入手したのですが、長時間ロングキャストをしているとやはり疲れます。
そんな時にはエクステンショングリップをつけて両手でキャストするわけです。
サーモン用の10フィート前後のシングルハンドロッドはしっかり出来ていますが、その分、太くて重くなります、ハーディのこのあたりのロッドはリールシートエンドにエクステンショングリップをつけるための螺子穴がついています、さすがハーディーです。
ただハーディのエクステンショングリップは今は入手できないようです、残念です。
でもダイワのスペイハンドルは新品で購入できます。螺子のピッチなどは同一なのでそのまま使えます。写真−2
写真のものは改造したものです。金属部は近所の中原釣具で、ゴムのエンドキャップは佐々野釣具店で購入できます種類も大小数種類ありました。
右端のリールシートはT’sが販売しているものですがハーディーのリールシートにそっくりでUPロックのネジ径やピッチも同じです、何かの修理には流用できます。って・・写真のロッドはバットエンドにネジ穴がなかったのでこのリールシートのスクリュー部分を流用しています。赤いゴムのエンドキャップのものはダイワのスペイハンドルを使ったものです。
写真−3
もうひとつの写真はAXISCOのハンドルです、一番左がオリジナル、中央がシェイプしたもの、右端がアレンジしたものです。こちらは受け側の金属金具をリールシートのエンドに差し込んでエポキシで接着すればOKです。ただお使いのリールシートにフィットすれば良いのですが?写真−4
エンドキャップは黒いスポンジが接着されています。
いかがでしょうか、手を加えていろいろアレンジしてみるのも楽しいものです。

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